ストーリー作り

投稿者: | 2月 26, 2020

コンサルティングのプロジェクトは、最初にマネージャーが工程ごとにコンサルタントを振り分けるところから始まります。ですから各コンサルタントがロジックと資料を提出しても、それを1本のストーリーに仕上げなければ仕事は完成しません。このストーリー作りはマネージャーの仕事です。マネージャーはクライアントに対して、予め仮説を提示しています。ストーリーはこの仮説の検証でもあるため、クライアントに分かりやすく伝えられるように、洗練されたものでなければなりません。コンサルタントの報告に瑕疵があれば、速やかに修正するように指示します。曖昧な表現や、エビデンスに乏しい資料は、ストーリー作りに負の影響を与えかねません。ところでプロジェクトの性質によって、着手の実際は異なります。着手方法は大別すると2種類あります。一つはクライアント自身が解決すべき課題を用意しており、それを請け負うところから始まるパターン、もう一つはクライアントが具体的にニーズを提示できないでいることから、ファーム側が問題提起して始まるパターンです。前者であればクライアントは優秀なので、ファーム同士を比較検討してから契約に至るケースも珍しくありません。いわゆるコンペ形式と呼ばれているものです。いずれにしても受注できれば、その後の基本的な工程は変わりません。ただクライアントが中堅以上の規模の会社である場合、合同プロジェクトとして進行する可能性もあります。プロジェクトが大きくなれば、海外のコンサルタントが来日したり、逆に日本から遠方に派遣したりすることもあります。

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