コンサルティングに携わってみると、その内容の複雑さが良く分かるのではないでしょうか。医学の分野にも、東洋医学と西洋医学があるように、問題点を、バッサリ切り取ってしまう事で、問題解決に繋がるケースもあれば、底辺からジワジワと改善策を行っていく事で、波紋的に解決の糸口がみつかっていくというような事もあるのがコンサルタントの判断の難しさと言えるのではないでしょうか。コンサルタントに求められる能力は、多くの多彩な要素と言え、単純ではないという事が、多くの場合において共通しているのではないでしょうか。コンサルティングの基本としての分析力はもちろん、分析力に必要な経験値に加え、専門性なども重要事項として挙げられるでしょう。どれだけ場数や経験値を積んだコンサルタントであっても、狭い領域の専門性を求められたり、今までに関わったことのないようなシチュエーションでは、それなりの専門知識をもったパートナーを必要とするケースがほとんどです。例えば、タイなどのように、これからの発展が期待されており、同行の把握できかねる国の進出支援のコンサルタントを担当する場合、問題点についてある程度、分析を行った上で、細分化された専門知識を携えたコンサルトに依頼を行うべきと言えるでしょう。クライアントの多様化するニーズに応えるといった観点から、コンサルタント側の得意分野の細分化も行われているようです。